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データセンターで使われるサーバーラックの概要と規格を解説

データセンターでは、ラック単位でサービスが提供されることが一般的です。自社のサーバーや通信機器をデータセンターに置く場合は、ラックの規格に適しているか確認が必要です。

データセンターの利用を検討中している担当者のなかには、「サーバーラックにはどのようなものがあるのか」「サーバーラックの規格を知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、サーバーラックの概要と一般的な規格を解説します。

なお、データセンターについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。


  データセンターとは? クラウドと異なる点やメリットを解説 自社のデータ管理・サーバー管理において「セキュリティが完備された場所にデータを保管したい」「膨大なデータを保管するスペースがなくなってきた」などのお悩みを解決するのが、サーバーやIT機器の設置・運用に特化した施設“データセンター”です。本記事では、データセンターの利用形態やクラウド・オンプレミスとの比較、データセンターを選ぶ際のポイントについて解説します。 MCデジタル・リアルティ株式会社


目次[非表示]

  1. 1.サーバーラックとは
  2. 2.サーバーラックの規格
  3. 3.機器の保管にはケージも利用できる
  4. 4.MCデジタル・リアルティのコロケーション
  5. 5.まとめ


サーバーラックとは

サーバーラックとは、サーバーを構成する機器をまとめて保管するための棚のことです。サーバーを構成する機器は精密機器であるため、転倒・落下の衝撃やほこりによる故障リスクから守る目的で使用します。

データセンターのサーバーラックは、物理的なセキュリティ性の確保のために、一般的に前後に扉と鍵が取付けられています。また、サーバーのストレージ機器だけでなく、ネットワークスイッチ・ルーターなどの通信機器や、保守の際に使用する液晶モニターも格納できます。

データセンターを利用する際は、自社の機器がデータセンターで用意されているサーバーラックに収納できるかの確認が必要です。



サーバーラックの規格

サーバーラックのサイズは、アメリカの米国電子工業会が定める“EIA規格”に準拠したものが一般的です。

サーバーラックに保管したい機器に“EIA規格に準拠”と記載されている場合は、この規格に合わせて作られているということです。

基本的には、機器幅が19インチ(482.6mm)、機器の高さは1U(44.45mm)単位ですが、奥行は規格化されていません。データセンターでは一般的に、42~50Uサイズのサーバーラックが提供されます。

また、小規模事業者向けのサービスとして、1/4ラックまたは1/2ラックのスペースを貸し出すこともあります。



機器の保管にはケージも利用できる

データセンターでは、サーバーラックだけでなく“ケージ”()も貸し出している場合があります。

ケージを借りる際は、ラック単位ではなくケージで囲われたスペースを活用できます。

その場合はラックも自社に合ったものを持ち込め、ケージの範囲内であれば特殊な形状の機器も配置できるため、ラック単位よりも自由にスペースを使えます。

※ケージとは、データセンター内のサーバールームのなかを仕切る金網のこと。



MCデジタル・リアルティのコロケーション

MCデジタル・リアルティでは、拡張性・電力供給能力・接続性など世界基準のスペックを備えたコロケーションサービスを提供しています。

一般企業は、強固かつ信頼性の高いデータセンター設備と運営サービスを、1ラック単位で利用可能です。

また、フルラックのほかに、1/2ラックや1/4ラック、ケージなども用意しています。


▼MCデジタルリアルティの標準ラック仕様

項目
詳細
サイズ
46U:700mm×1200mm×2200mm
電力
6kW~15kW / ラック(実効)
電源
単相100V、単相 / 三相200V(冗長構成)
積載重量
1,000kg(架台不要)


ラック単位で実効9kWの高密度ラックへの集約が可能なため、HPEやAIなど大きな電力を必要とする場合も相性が良いといえます。


▼高密度ラックへ集約するメリット

  • ラックやスペースのコスト削減
  • ネットワーク機器、ケーブリングのコスト削減
  • 障害ポイントの減少
  • 運用管理、効率の向上


ラックの鍵を取出すには、ICカードによるチェックや生体認証が必要になるため、セキュリティ面も安心です。

また、大型のエレベーターが入口側とデータホール側の2ヶ所にあります。建物全体が直線的な造りで、サーバーラックに機器を積載したままでもスムーズな移動が可能です。


  1ラックから利用|コロケーションサービス紹介|MCデジタル・リアルティ株式会社 MCデジタル・リアルティのコロケーションサービスでは、データセンターをお探しの一般企業様向けに、強固かつ信頼性の高いデータセンター設備と運営サービスを1ラック単位でご提供しています。 MCデジタル・リアルティ株式会社


まとめ

この記事では、データセンターで使われるサーバーラックについて、以下の内容を解説しました。


  • サーバーラックとは
  • サーバーラックの規格
  • ケージの利用について
  • MCデジタル・リアルティのコロケーション


サーバーラックとは、主にデータセンターで提供される、サーバー機器を保管するためのラックのことです。

データセンターでコロケーションサービスを利用する際は、サーバーラック単位でスペースが貸し出されることが一般的で、この規格に収まるよう機器を配置する必要があります。

MCデジタル・リアルティの『コロケーション』では、強固で信頼性の高いデータセンター設備と運営サービスを1ラック単位でご提供しています。

強靭かつ高セキュリティなデータセンターのスペース貸出(コロケーション)と24時間365日有人監視体制で、最適なサーバー環境のご提供が可能です。

自社管理やクラウド利用とコロケーションサービスのハイブリッドで運用されるケースも含め、貴社の状況に応じて最適なご提案をいたします。 

サービスについては、ぜひ右上の問い合わせフォームよりご連絡ください。