202204_05_オンプレミスとクラウドの違いやメリット・ デメリットを解説

オンプレミスとクラウドの違いやメリット・ デメリットを解説

ITシステムの構築・運用にあたり、オンプレミスやクラウド、ハウジング(コロケーション)などについて調べながら、どのような運用形態で行うか悩んでいる担当者の方もいるのではないでしょうか。

それぞれの運用形態によって、サーバーの所在をはじめ、初期費用やカスタマイズ性が大きく異なるため、自社の業務内容や対象のシステムに応じて選ぶ必要があります。

この記事では、オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリットクラウドの特徴や違い、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。


目次[非表示]

  1. 1.オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリッドクラウドの特徴
    1. 1.1.オンプレミスの特徴
    2. 1.2.ハウジング(コロケーション)の特徴
    3. 1.3.クラウドの特徴
    4. 1.4.ハイブリッドクラウドの特徴
  2. 2.運用形態による違い
  3. 3.オンプレミス・クラウド・ハウジング(コロケーション)・ハイブリッドクラウドのメリット・デメリット
    1. 3.1.オンプレミス
    2. 3.2.ハウジング(コロケーション)
    3. 3.3.クラウド
    4. 3.4.ハイブリッドクラウド
  4. 4.まとめ


オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリッドクラウドの特徴

ここではオンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリッドクラウドについて、どのような特徴があるのか紹介します。

最近は、オンプレミスとクラウドの両方のよいところを利用するハイブリッドクラウドという運用形態も登場しています。


オンプレミスの特徴

オンプレミスとは、サーバーやソフトウェアなどを自社内に設置して、自社でITシステムの構築から運用まで行う形態のことです。

IT機器の調達コストや、ソフトウェアのライセンス料などで多くの初期費用が発生しますが、使用権利を独占できるため、会社の資産として扱うことができます。


ハウジング(コロケーション)の特徴

ハウジングとは、データセンターに自社のサーバーやIT機器を預けて運用する形態のことです。コロケーションと呼ばれることもあります。

ハウジング(コロケーション)を利用すれば、自社に設置スペースを設ける必要がないため、社内のスペースを有効に活用できます。

また、オンプレミスと同様にサーバーやIT機器の調達コストは発生しますが、データセンターの高度な設備を使用するため、災害や不正アクセスなどの影響を受けにくいという特徴があります。


クラウドの特徴

クラウドとは、サービス提供者である事業者が所有するネットワーク経由で、データやソフトウェアを必要な分だけ利用するサービスのことです。

クラウドは主にIaaS・SaaS・PaaSという3つに分類されます。


▼IaaS・SaaS・PaaSの違い

  • IaaS:仮想サーバーやネットワークなどのITインフラをサービスとして提供する形態
  • SaaS:アプリケーションやソフトウェアの機能を提供する形態
  • PaaS:アプリケーションの開発・稼動に必要なプラットフォーム機能を提供する形態

このうち、データセンターのホスティングサービスとよく比較されるのがIaaSです。

サーバーやIT機器を購入する必要がなく、初期費用無料で利用できるサービスも多いため、低コストで運用を始められます。利用開始に時間がかからないのも特徴です。


ハイブリッドクラウドの特徴

ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスやプライベートクラウド、パブリッククラウド、ハウジング(コロケーション)などを必要に応じて組み合わせた運用形態のことです。

組み合わせる運用形態として、基本的に以下の4つが挙げられます。


▼ハイブリッドクラウドの運用形態

運用形態
特徴
オンプレミス
ITインフラ設備を自社で管理する物理的なサーバー
パブリッククラウド
複数企業でサービスを共有するクラウドサーバー
プライベートクラウド
自社専用の閉鎖的なクラウドサーバー
ハウジング(コロケーション)
自社のサーバーやIT機器をデータセンターに預けるサービス


システムを導入する企業の要件や環境に合わせて、データを物理的に異なる場所へ分散して保存できます。たとえば、機密性の高いデータはオンプレミスで保存、処理頻度の高いデータはパブリッククラウドを利用といった使い分けも可能です。

また、これらのほかに、クラウドとハウジング(コロケーション)を組み合わせた運用方法もあります。

活用方法としては下記のような事例が想定されます。

  • 通常はクラウド利用。顧客情報などの機密情報をハウジング(コロケーション)で管理
  • 大容量電力を消費する部分についてデータセンターの高密度ラックを利用
  • データセンターの接続サービスを利用し、パブリッククラウドへの閉塞接続を利用
  • BCP(Business Coutinuity Plannning:事業継続計画)の目的で併用



運用形態による違い

オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリッドクラウドの違いは、サーバーの所在をはじめ、以下のような項目で違いが見られます。

ハイブリッドクラウドは、クラウドとオンプレミス、またはクラウドとハウジング(コロケーション)といった組合せによって運用するため、どちらの特徴も含まれると考えられます。



ハイブリッドクラウド
オンプレミス
クラウド
ハウジング(コロケーション)
サーバー所在
自社内
インターネット上
データセンター
コスト
高い
低い
高い
導入スピード
時間がかかる
即日利用も可能
時間がかかる
カスタマイズ性
自由
制限がある
自由
セキュリティ
自社で行う
サービス提供者が行う
利用する施設が行う
システムとの連携
連携しやすい
連携しにくい
連携しやすい
拡張性
低い
高い
低い
災害時
データ消失の可能性がある
リスクが少ない
リスクが少ない



オンプレミス・クラウド・ハウジング(コロケーション)・ハイブリッドクラウドのメリット・デメリット

運用形態を選ぶ際には特徴や違いに加えて、それぞれのメリット・デメリットも把握することが重要です。

ここでは、オンプレミス・クラウド・ハウジング(コロケーション)・ハイブリッドクラウドのメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてください。


オンプレミス

メリット
  • カスタマイズ性が高い
  • 利用者を制限できる
  • 自社システムと連携しやすい
デメリット
  • コストがかかる
  • 導入まで時間がかかる
  • 拡張性が低い


オンプレミスは、自社システムと連携しやすく、自社ビジネスや開発したいシステムに合わせてカスタマイズしやすいというメリットがあります。

また、自社のネットワークシステムを介して運用するため、利用者を自社内に制限できるのもメリットの一つです。第三者による不正アクセスのリスクが軽減され、セキュリティ強化につながりやすいといえます。

しかし、自由にカスタマイズできる分、構築に必要な初期費用や運用にかかる人件費など、コストが高くなりやすいデメリットもあります。容量や機能などシステムの拡張を行う場合、新たな機器の選定や調達、設定の見直しなど、時間やコストがかかります。


ハウジング(コロケーション)

メリット
  • BCP対策を講じられる
  • 電気代や人件費を削減できる
  • 万全なセキュリティ対策
  • データ量の拡大に応じて運用コストを抑えられる
デメリット
  • 設置コストと時間を要する
  • 自社で運用・保守・管理を行う


自社のサーバーやIT機器をデータセンターに預けるハウジング(コロケーション)には、非常時にも事業を継続できるBCP対策が講じられています。自然災害や事故によってサーバーが停止しないような設備が備わっています。

また、外部施設に保管するため、サーバーの稼働における電気代や人件費の削減が期待できます。24時間体制での有人監視やカメラ監視、不正侵入を防止するICカード認証、生体認証などの複数のセキュリティ対策により、データが安全に保護される点もメリットの一つです。

さらに、取り扱うデータ量に比例して運用コストが増大するクラウドサービスと比較して、ハウジング(コロケーション)を利用することにより、データ量の拡大に応じた運用コストを抑えることも可能です。

デメリットには、ハードウェアやソフトウェアの調達コストや設置時間がかかることが挙げられます。


クラウド

メリット
  • 初期費用が抑えられる
  • 導入・利用までのスピードが早い
  • 拡張性が高い
デメリット
  • カスタマイズ性が低い
  • インターネット環境に左右されやすい
  • 既存システムとの連携が制限される


クラウドのメリットは、サーバーやシステム導入にかかる初期費用を抑えつつ、スピーディーに運用が始められる点です。料金体系が従量課金制となるため、必要なサービスを必要な分だけ利用できて、無駄なコストの発生を抑えることも可能です。

また、アクセスの集中などでサーバー処理が追いつかない場合でも、一時的にサーバーを拡張しやすい点もメリットとして挙げられます。

一方、外部サービスを利用するため、カスタマイズ性や既存システムとの連携が制限されて、自社ビジネスに必要な要件を満たせない可能性があります。さらに、通信障害が起こっている間は利用できないというデメリットも挙げられます。


ハイブリッドクラウド

メリット
  • 要件にあった組合せが可能
  • データ消失のリスクを回避
  • サーバーにかかる負荷を分散できる
デメリット
  • システムの管理項目が増える
  • コスト計算が複雑になりやすい


ハイブリッドクラウドは、機密情報と外部にも公開されている情報をそれぞれ異なるサーバーに保管する方法で、自社ビジネスの要件により適した組み合わせで運用が可能です。それにより、異なるサーバーにバックアップを取れるため、データ消失のリスクを回避することにもつながります。

また、アクセスの集中で特定のサーバーにかかる負荷が大きくなった場合、速やかに異なるサーバーへ負荷を分散できる点もメリットの一つです。

デメリットとしては、オンプレミスまたはハウジング(コロケーション)とクラウドを同時に運用するため、システムの管理・運用方法やコスト計算などが複雑になることが挙げられます。組み合わせるサーバーごとの料金体系をしっかりと理解して導入することが重要です。



まとめ

この記事では、自社サーバーの構築・運用方法について悩んでいる担当者の方に向けて、以下の内容を解説しました。

  • オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリットクラウドの特徴と違い
  • オンプレミス・ハウジング(コロケーション)・クラウド・ハイブリットクラウドのメリット・デメリット

それぞれの運用形態の特徴やメリット・デメリットを理解して、より自社の業務内容に適した方法を選ぶことが重要です。

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