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データセンターの選び方! 立地条件で重要視されるポイントを解説

機密情報などを保管するデータセンターを選定するにあたり、自然災害に対する安全策が万全かどうかは、事前に確認しておきたい重要なポイントの一つです。

「大きな震災に耐えられる強固な地盤か」「ハザードマップの危険地域から外れているか」など、立地条件で重要視したいポイントがいくつかあります。

この記事では、データセンターの利用を検討中の方に向けて、安全なデータセンターに求められる立地条件や万が一に備えた非常用電源の確保について詳しく紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.データセンターに求められる立地条件
    1. 1.1.①自然災害に強い
    2. 1.2.②遠隔地にある
  2. 2.万が一に備えた非常用電源の確保
  3. 3.まとめ


データセンターに求められる立地条件

データセンターを利用する場合、自社にとって利便性の高い立地を選ぶことが大事であるのはいうまでもありません。

併せて、災害大国と呼ばれる日本においては、地震や台風などの自然災害への対策がどの程度行われているかという点も重要視する必要があります。

たとえば、活断層図とハザードマップを活用して、地震や台風などの災害に強い地域に絞って選定することで災害時のリスクを抑制できます。

ここでは、データセンターを選ぶ際に注目したい立地条件を具体的に2つ解説します。


①自然災害に強い

災害に強いロケーションとは、活断層が直近になく、津波や高潮、集中豪雨などによる出水の危険性を指摘されていない地域のことです。

活断層は、地震が起こりうる活動中の断層、もしくは活動の可能性が示唆される断層のことです。国土交通省国土地理院の『活断層図(都市圏活断層図)の閲覧』では、全国にある都市圏の活断層図を閲覧できます。

また、文部科学省研究開発局地震・防災研究課の地震調査研究推進本部事務局が公表する『活断層の地域評価』では、全国の対象地域に分布する活断層で発生する地震を総合的に評価した結果を確認できます。

データセンターの近くに活断層がなく、液状化の危険度が低い強固な地盤であれば、震災時にデータを物理的な破損から安全に守れる可能性が高まるといえます。

国土交通省が公開する『ハザードマップポータルサイト』では、台風や豪雨などによる水害の危険性のある地域や洪水想定、地震による津波の想定などを確認できます。

緊急時の被害を最小限に抑えることを目的にしたBCP(Business Continuity Plan:事業継続計画)対策においても、より危険性の低い地域にあるデータセンターを選ぶことが重要です。

出典:国土交通省『活断層図の閲覧』『ハザードマップポータルサイト』/地震調査研究推進本部事務局『活断層の地域評価


②遠隔地にある

リスクヘッジのために、自社の遠隔地にあるという立地条件も大切です。

データセンターを利用する場合、物理障害の発生時や機器の交換時に足を運ばなければいけないことがあります。自社から近い場所にあるほうがトラブル発生時の対応もスムーズに行えます。

一方、複数のデータセンターを利用する場合、特定の地域に集中させることで自然災害時の被害リスクが高まります。

そのため、あえて自社やメインセンターから離れた遠隔地にあるデータセンターを選ぶことで、災害時のサーバー停止といったリスクを回避できます。実際に、地震や火災、落雷などによる停電のリスクに備えたBCP対策として、MCデジタル・リアルティの『コロケーション』を利用している企業もございます。

たとえば、災害の復旧計画にあたるDR(Disaster Recovery:ディザスタリカバリ)を講じるために、東京で利用するデータセンターに加えて、大阪にあるデータセンターを利用するのも一つの方法です。

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万が一に備えた非常用電源の確保

データセンターにおける災害対策という点では、非常時に電源を供給する自家発電装置が設置されていることも注目したいポイントです。

理由は、自然災害時に建物やサーバーに直接の被害が出ない場合でも、停電によって稼働が停止するリスクがあるからです。

自家発電装置と併せてUPS(Uninterruptible Power System:無停電電源装置)()を設置することで、機器の故障時や停電が起こった際も、電源供給が途絶えない冗長運転が可能となります。燃料タンクが大きい自家発電装置を備えたデータセンターの場合、無給油運転でも約48時間以上連続して稼働できます。

ただし、燃料が切れたあとの稼働については、予備の燃料を確保する必要があります。そのため、燃料配送の優先契約をしておくとスムーズな調達が可能です。日頃から災害を想定して、燃料配送時に交通ルートが遮断されないロケーションを選ぶことも重要です。

※UPS(Uninterruptible Power System:無停電電源装置)とは、停電時に自家発電装置が稼働するまで電力を供給する装置のこと。



まとめ

この記事では、データセンターを選定する際の条件について、以下の項目で解説しました。

  • データセンターに求められる立地条件
  • 万が一に備えた非常用電源の確保

災害の多い日本では、自社の大切なデータを守るために地震や台風などの自然災害に強く、被害を最小限に抑えられるようなロケーションでデータを管理することが重要です。

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