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サーバー移行の7つの手順と注意点を解説

サーバーが経年劣化したり、スペックが不足したりすると、処理能力の低下やサーバーダウンを招き、生産性の低下・機会損失につながる可能性があります。そのため、速やかに新しいサーバーへ移行する必要があります。

しかし、サーバー移行は手順を誤ると、トラブルが発生することも少なくありません。サーバー管理担当者のなかには、「何から始めればよいのか分からない」「移行作業が難しそうで不安」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、サーバーを移行する手順や注意点を解説します。


目次[非表示]

  1. 1.サーバーを移行する手順
    1. 1.1.①並行稼働期間の確認
    2. 1.2.②データをバックアップする
    3. 1.3.③データを移行する
    4. 1.4.④新しいサーバーにメールアドレスを登録する
    5. 1.5.⑤独自ドメインを紐づける
    6. 1.6.⑥動作確認
    7. 1.7.⑦データ移行後のアナウンス
  2. 2.サーバー移行時の注意点
    1. 2.1.①移行に適切なサーバーを選ぶ
    2. 2.2.②移行中は新旧のサーバーへのアクセスが混在する
    3. 2.3.③繁忙期に移行しない
  3. 3.まとめ


サーバーを移行する手順

サーバー移行の手順は、大きく7つの工程に分けられます。


①並行稼働期間の確認

サーバー移行時は並行稼働期間を設けることが必要です。並行稼働期間とは、現在使用中のサーバーと新しいサーバーを同時に稼働させる期間をいいます。

新旧のサーバーに並行稼働期間がなければ、移行中に一部のデータのやりとりが停止する可能性があります。データの通信が滞ることで、ファイルへのアクセスやメールの送受信ができないといったトラブルにつながります。

そうした事態を避けるためにも、並行稼働期間を設けて業務への影響を低減することが重要です。


②データをバックアップする

万が一に備えて、データのバックアップをとることも大切です。サーバー移行時に、何らかのトラブルでデータが消えたり、サーバー内のすべてのデータが破損したりすることも考えられます。そのため、事前にデータのバックアップをとる必要があります。


③データを移行する

データ量が多い場合、データの移行に時間がかかります。通常業務に支障が出ないようにするには、移行するデータの優先順位を明確にしたうえで、優先度の高いデータから移行することが大切です。


④新しいサーバーにメールアドレスを登録する

現状と同じメールアカウントを使い続けるためには、メールアドレスの登録が必要です。古いサーバーのメールアドレスを、新しいサーバーにも登録します。

移行期間中は、どちらのサーバーでもメールを送受信できるようにしておくと、見落としを防ぐことができます。


⑤独自ドメインを紐づける

メールアドレスの設定やデータのアップロードが終了したあとは、メールやホームページへのアクセスが新しいサーバーに振り分けられるように設定します。

DNSサーバー(ネームサーバー)を新しいサーバーに切り替えることで、独自ドメインとの紐づけが完了します。


⑥動作確認

サーバー移行後は、データの反映が完了するまでに数時間〜2日かかります。移行期間中はトラブルが起きやすいため、メールやホームページが正常に機能しているかどうかを都度確認して、不具合があれば直ちに対応することが重要です。


⑦データ移行後のアナウンス

移行作業が終了して運用に問題がなければ、データへのアクセス方法や運用フローなどのシステム変更を業務担当者にアナウンスします。

システム変更の情報共有に漏れがある場合、データへのアクセス方法が分からず、業務中に混乱を招く可能性があります。前もってシステム利用方法に関するマニュアルを用意したり、システム変更のアナウンスをしたりすることが重要です。



サーバー移行時の注意点

サーバーを移行する際は、3つの注意点があります。


①移行に適切なサーバーを選ぶ

現在サーバーが抱えている課題を解消できるサーバーを選びます。機能性・容量・稼働率・セキュリティの強度などを評価基準として、サーバーを選ぶことが大切です。


②移行中は新旧のサーバーへのアクセスが混在する

DNSサーバーを移行している最中は、メールやホームページなどへのアクセスが、古いサーバーにも届く可能性があります。

移行が終了しないうちに古いサーバーの使用を停止すると、ホームページが動作しなくなるおそれがあるため、完全に移行するまでは、古いサーバーを維持しておくことが必要です。


③繁忙期に移行しない

サーバーの移行に時間的な余裕がある場合は、繁忙期を避けて移行することをおすすめします。移行中は不具合が発生しやすいため、トラブルに対応できるように余裕のある時期に移行することが大切です。

なお、サーバーリプレイスの必要性や注意点については、こちらの記事で解説しています。併せてご覧ください。

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まとめ

この記事では、サーバー移行について以下の内容を解説しました。


  • サーバーを移行する手順
  • サーバー移行時の注意点


サーバー移行の手順は、大きく7つに分けられます。データ移行の前段階として、並行稼働期間の確認やデータのバックアップなどを行います。

データの移行完了後は、メールアドレスの設定や独自ドメインの紐づけといった作業が求められます。安全な移行作業を行うためには、完全に移行が終了してから古いサーバーの使用を停止する点や、トラブルに備えて繁忙期を避ける点に注意が必要です。

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